とてもワンダフルな東京デイズでした。
期待以上、それ以上。
スカッと抜けた青空。
3日連続で富士山が見えた幸運。
早朝のすっきりとした明治神宮の境内。
大好きな友人と待ち合わせて食べたおいしいイタリアン。
そして素晴らしい人たちと出逢えた喜び。
初日は5時に目を覚まし、
そのまま流れるように準備をして電車に乗り込んだ。
新幹線の車窓からは
雪がキラキラ光る田んぼや家の屋根や歩く人を見、
浜名湖の輝く湖面に照らされ、
雄大な富士山を堪能した。
東京に着いたのは10時半。
オリンピックセンターで協議会が始まるのが1時半からだから、
新宿からゆっくり歩いて行ってみようと
コロコロと荷物をひきながら
賑やかな甲州街道を歩く。
右手にあった稲荷神社に惹かれて
そっと手を合わせて
この旅に来られた御礼を伝える。
でもなぜか着いた先は新宿御苑。
迷っちゃったな、と思いながら
地図を見て、位置を確認し、
戻ろうか、進もうか、
あたりを見回すと、
BOWLS
というcafeが目の前にあった。
もう時間は11時半。
移動が長かったので、少し休もうと
お店に入った。
窓際の、キラキラ光が差し込むソファーに腰を下ろすと
なぜかそこが懐かしい
ブエノスアイレスの公園を散歩したときに入った
レストランのように感じた。
お姉さんにスープを頼み、
道で迷ってしまったことを告げると
懸命に自分の言葉で説明してくれ、
スープを運んできてくれたときに
行きかたが書かれた
小さなメモを渡してくれた。
女らしくてかわいらしい
優しい女の人だった。
そして居心地の良いcafeだった。
そしてまたトコトコと甲州街道を新宿駅に向かって戻り、
小田急線に乗って参宮橋へと向かった。
山形県鶴岡市加茂水族館の村上龍男さんが
話された基調講演
「落ちこぼれが作った世界一の水族館」 は
私たちの世代ではなかなか言いにくいことを
ハッキリとおっしゃってくださり、
これは
「 貴 重 講 演 」
だなぁと感じた。
そして、休憩の10分の間に
隣の席に座られた女性と
挨拶をし、言葉を交わした。
彼女は仏蘭西などで事業をしたのち
社協に勤め、その体質に限界を感じ、
今は不登校・ひきこもりなどの青年を
サポートする仕事をしていらっしゃると
いうことで、
私の道のりと重なる部分が多くあります、
私は2年前まで青年海外協力隊で
中米のニカラグアに行っていました、
と述べると、
「実は私もなの。シニアボランティアで
チュニジアに行っていたのよ」
とおっしゃるので、あまりの偶然に驚いた。
そして、2月13日のフォーラムに行く前に
その施設を見学させていただけることになり、
お昼ごはんをご一緒して、ともにフォーラムに
参りましょう、ということになった。
夜の交流会も、日本各地から集まった
いきいきされた明るい女性たち、
元気よく魅力的な芯のある男性たちと
食事を頂きながらお話でき、
愉しいかくし芸(?!)に笑い、
みんなでなぜか阿波踊りを踊ったりした。
大浴場でお風呂に浸かると
ふうっと力が一気に抜け、
ベッドに入ると
ぐっすりと眠りについた。
翌朝も早くに目が覚めたので
そのまま洗面に出ると
初老の女性と一緒になった。
どこから来たのかなどお話していると、
その方は京都でフリースクールを運営されている
元教員の方だった。
その方がされていることも
今携わっている仕事と重なる部分が多く、
お部屋に呼んでいただき
いろいろなお話をすることができた。
学校を退職した後も、
子どもたちのことが心配で
校長先生だったご主人とフリースクールを立ち上げ、
運営されているお話などをお聞きした。
今度、その方の施設にも見学に行ってみようと思う。
早起きは三文の徳ってこういうことなんかなぁー♪
身支度を済ませ、朝ごはんどこで食べよっかなー
と思いながら歩いていると
私たちのグループの宿泊を担当してくれている
愛媛出身のかわいい大学生ボランティアちゃんと
江戸っ子の素敵なボランティアさんとばったり出会い、
9階にあるレストランが眺めがいいですよーと
教えていただいた。
昨晩の交流会で知り合った広島のかわいい女性と偶然出会い
一緒にそこに行くことにした。
エレベーターを登ってレストランに入ると、
明治神宮の森が、新宿のビル群が、
そして思いがけなくくっきりと真っ白に雪を冠した富士山が
そこにあった。
あったかいお味噌汁を飲みながら
目の前のパーテーションを見るともなく見ると、
私の大好きな東京タワーがそこに映っていた。
なんという贅沢なロケーション☆
朝食を食べて落ち着き、
まだ時間があったので
私は明治神宮を散歩してみることに。
朝の明治神宮の森には
いろんな鳥がピチュピチュいて、
ヒンヤリとひきしまっていて、
気持ちが洗われるようだった。
また、明治神宮の入り口には
ハイチ地震被災者への募金箱がおいてあったので
ようやく入れることができた。
明治神宮の廊下には
勢いのある文字の書初めがずらっと貼られ、
鮮やかな巫女さんの衣装の朱色が目に映り、
ひと気の少ない境内で澄んだ気持ちになった。
分科会の時間に近づいてきたので、
戻り足は少しリズムに乗せて。
分科会もいろいろな施設で働く方々と
悩みを分かち合い、話をしていくと
抱えていた悩みがスルスルとほどけていった。
午後の施設見学では大田区の子ども交流センターと
青山のこどもの城を訪れた。
平和島の駅を降りて、館長の粋な計らいで路地裏を通り抜け、
着いた先は小学校の廃校跡。
小学校の機能別の部屋を上手に利用し、
地域の人が穏やかな表情で
老いも若きも、
いろんなことをしてみたい人も、
悩みを抱えている人も
集って時間を場所を空間を共有しているのが
印象に残った。
施設の中も、木目細やかな掲示物や案内や表示が
なされており、
何より磨き上げられた部屋が素晴らしいと感じた。
受付前に置かれた水槽では
イクラから孵った鮭の稚魚が水槽を泳ぎまわっていた。
青山に着いたときには、こどもの城は
もうすっかり夜に覆われていた。
いざ夜のこどもの城、探検だ!
正面玄関の太郎さんのオブジェ、
音楽室でひかせてもらったオルゴールの音色の良かったこと。
子どものときに本物に触れるのは大切なことだと想う。
子どもたちが愉しく過ごせるように
ボランティアさんたちが働きやすいように
初めに講習会などのプログラムが組まれていたりして
運営基盤がしっかりしてるなと感じた。
こどもの城が終わる頃にはおなかもペコペコリンに。
新宿で前の職場の同僚と食事をしようと約束をしていたので
渋谷からJRで向かった。
新宿へ一緒に連れてってくれた優しく穏やかな
ゆうちゃんに感謝☆
携帯で待ち合わせ場所を移しながら
ようやくさやちゃんと会うことができた。
新宿の洒落たイタリアンレストランで
お魚とお野菜の料理を頂きながら愉しい話をいろいろ聴けた。
おしゃれで元気がよくって目が生き生きしてて
素敵やなーって思った。
最後に食べたデザートも、
さやちゃんのチョコレートケーキも、
私のイチゴとワインビネガーの何かも、
舌の上でトロトロ溶けるような
美味しさだった。
オリセンの宿舎に戻り、
大浴場にドブンと浸かり、
部屋に戻って翌朝提出のレポートを書かなきゃなと
思いつつも、そのままぐっすりこんと眠ってしまっていた。
気になったのか、翌朝は4時過ぎに目が覚めた。
案外あっさりとレポートを書き終え、
再び横になった。
7時ごろ再び起きて、
身支度を整えてきのうと同じレストランへ。
風が強く、雲も多く、ちょっと怪しい天候に。
こんな日もいいな、と思いながら
一人静かに和定食を頂いて
オリセンの広大な敷地の中を
ゆっくり大きく散歩しながら
宿泊棟に戻った。
部屋を片付けて、清掃してから、
荷物を持って最後のパネルディスカッションの会場へ。
開始するころはちょっと頭がぼんやりしていたのだけれど、
パネラーと参加者の情熱が
会場で白熱してきて、
キーワードがぱらぱらと次から次へと降ってきて
それはそれは、ゾクゾクするほど
おもしろいものだった。
方向性が見えてきた。
愉しいなぁー♪
やっぱり好きだな、東京。
オリセンを出るときには雨が降っていたのに、
品川から新幹線に乗り、
さすがに今日は難しいだろうと思っていたのに
やっぱり真っ白な荘厳な富士山が
右手に姿を現した。
家に帰るとパタンキュー☆
今日、職場に出ると、
もうニッチモサッチモどうにもならない職場の状況に頭を抱えた。
けれど金曜日。考えても仕方がないし。
半休をもらっていたので昼過ぎに自宅に戻ってお蕎麦を食べ、
ホットカーペットの上で気を失うように何時間も眠った。
東京で暮らしてみたい。
そう夢見ながら。